薬も飲んでいた。食事も気をつけていた。それでも、数字は動かなかった。
35歳で糖尿病と診断されてから20年以上、兼尾孝弘さんは治療と向き合い続けてきた。
『スマリハPRO』を始めたのは、「ちゃんと見てくれている人」との出会いがあったからだという。
たった3か月で数値が劇的に変わり、その意味を今もかみしめている。
01
Diagnosis
「これは皮膚科じゃない」——35歳で突然告げられた現実
手を抜かない。仕事への姿勢にも兼尾さんの人柄があらわれています。
Qまず、『スマリハPRO』を始める前の状況から教えてください。
兼尾さん
糖尿病と診断されたのは35歳のときです。最初のHbA1cは8.8くらいで、かなりショックでした。
きっかけもちょっと特殊で、皮膚トラブルがなかなか治らなくて、大きい病院で検査したら「これは皮膚科じゃない、糖尿病だから内科へ」と言われたんです。
それまで自分は糖尿病なんて思っていませんでしたし、いきなり「一生付き合っていく病気だ」と言われて、正直かなり堪えましたね。
Q診断直後は、かなり本気で取り組まれたそうですね。
兼尾さん
はい。もうショックだったので、1カ月で一気に体重を10kg落としました。食事もかなり制限して、HbA1cが5.3くらいまで下がったんです。
ただ、そのとき先生に「お前バカか」と怒られました(笑)。1カ月で10kgは落としすぎだと。
そのときに、「糖尿病は診断された瞬間に治る病気じゃない。死ぬまで付き合っていく病気なんだ」と言われて。
そこから「短期間で一気に治す」じゃなくて、「付き合いながらコントロールしていく」という考え方に変わりました。
「糖尿病は死ぬまで付き合っていく病気だ」
——その言葉が、向き合い方のすべてを変えた。
先生からの言葉 / 診断直後
02
20 Years
自分で努力しても切れなかった——HbA1c 7台という壁
兼尾さん
そうですね。今の先生に診てもらうようになって、もう20年以上です。先生は厳しい人で、「お前の命なんだから、俺は関係ねえ。言うこと聞かないなら来なくていいよ」くらいの感じでした。でも、その厳しさがあったから続いた部分があります。
ただ、血糖値が目標の水準まで下がることはありませんでした。そんな中、薬を変えたタイミングでHbA1cが、また8を超えてしまった。
そのときに「これは薬だけに頼ってちゃダメだ、自分が動かなきゃ」と思って、ジョギングを始めました。ほぼ毎日走っていましたね。
03
Decision
「ちゃんと見てくれている人」——信頼だけで、やってみた
Qかなり努力されていたのに、そこで『スマリハPRO』を始めたのはなぜだったのでしょうか。
兼尾さん
「人」ですね。主治医の先生からの紹介と、『スマリハPRO』担当者で理学療法士の熊谷さんの熱意です。
自分は「よく分からないもの」は信じないタイプなんです(笑)。だから、サービスそのものを最初から信用していたというより、「先生が勧めるなら」「熊谷さんがそこまで言うなら」という気持ちが大きかったです。
初めて会った人に「医学的にこうしたほうがいい」と言われても、自分は動かなかったと思います。でも、何回か話して、この人はちゃんと見てくれているなと感じた。だからやってみようと思えました。
「初めて会った人の話では動かない。
でも、ちゃんと見てくれていると感じた人の言葉なら
——やってみようと思えた。」
兼尾さんが『スマリハPRO』を始めた理由
04
The Change
「この程度の運動で?」——3週間後、数値が一気に動いた
お酒も適度に楽しんでいます
兼尾さん
一番驚いたのは、短期間で数字が動いたことですね。
正直、最初はそこまで大きな期待はしていなかったんです。でも、熊谷さんに言われた通りに3週間くらいやってみたら、数値が一気に変わったんです。
自分でも「この程度の運動で?」と思いました。もちろんジョギングもしていましたけど、それだけじゃ変わらなかった血糖値が、ちゃんと動いた。たった3か月で6.7まで下がったんです。そこは本当にびっくりしましたね。
兼尾さん
想像していたより、ずっと現実的でした。短時間で、しかもそこまで厳しくない。でも結果は出る。そのバランスがすごくよかったです。
会社から帰ってきて、風呂に入る前に1回。それが完全に習慣になっていました。やると決めたらやる性格というのもありますけど、それでも「続けられる負荷」だったのは大きいです。
兼尾さん
ありますね。ゴムバンドの強さのやり取りです。
自分は赤でやっていたんですけど、担当の熊谷さんに「兼尾さん、赤じゃ意味ないです。青でやってください」と言われて(笑)。「いや、つらいよ」と思いましたけど、ちゃんと私の状態を見た上で言ってくれているのが分かったんです。
そういう細かいところも含めて、「ただ励ますだけじゃない、ちゃんと見て必要なことを言ってくれる」のがとてもよかったですね。
※ゴムバンドは赤よりも青の方が負荷が高い
兼尾さん
食事の内容そのものを大きく変えたというより、タイミングや食べ方の考え方が変わりました。
たとえば、寝る前1〜3時間は飲食しないとか、食べる順番とか。そういう生活指導は守るようになりました。言われたことに納得できたからです。
それと、『スマリハPRO』を始めた頃から、夜は炭水化物を取らなくなりました。今も続いています。「ストレスをためすぎない範囲で、でも普段はちゃんとやる」。この形が自分には合っていたんだと思います。
05
Results & Forward
「自分で変えられることがある」——一生付き合う病気との新しい関係
Qサービスの中で、何がいちばん結果につながった要因だと思いますか。
兼尾さん
一番は専門家の助言ですね。その次が運動プログラムだと思います。
結局、自分に合ったやり方を、自分ひとりで見つけるのは難しいんですよ。ジョギングもしていましたし、自分なりにはやっていたつもりでした。でも、それだけでは改善できなかった。
そこに「この人の場合はこう」という助言が入って、運動も食事も生活の組み立ても少しずつ整っていった。やっぱり、医者だけじゃなくて、こういう形で伴走してくれる専門家の存在は大きいです。
Q最後に、『スマリハPRO』をどんな人に勧めたいですか。
兼尾さん
「ちゃんとやってるつもりなのに、数字が思うように下がらない人」ですね。まさに自分がそうでした。薬も飲んでいる、運動もしている、それでも目標の水準を切れない。そういう人には価値があると思います。
それと、短時間で、無理のない範囲で、でもちゃんと結果を出したい人。そういう人には合うと思います。
自分がいちばん良かったと思うのは、「薬じゃないことで数字が動いた」と実感できたことです。糖尿病は一生付き合う病気ですけど、だからこそ「自分で変えられることがある」と分かったのは大きかったですね。
「薬じゃないことで数字が動いた
——自分で変えられることがあると分かったのは大きかった。」
『スマリハPRO』から得られたこと
Summary / 兼尾さんの「良かったこと」
薬だけじゃない改善を、初めて実感できた
- HbA1cが短期間で大きく改善した
- 続けられる運動習慣が身についた
- 適切な食事のタイミングと順番が分かった
- 自分に合ったやり方が明確になった
- 信頼できる人と出会えた
- 「自分で変えられること」を実感できた
担当 理学療法士・熊谷より / プログラム開始時を振り返って
兼尾さんの第一印象は、とても行動力のある方だということでした。ご自身で積極的に情報を集め、医師からのアドバイスや日々の気づきをもとに、長年にわたってさまざまな取り組みを続けてこられていたようでした。
ただ、数値が改善したときにほっとして手を緩めてしまう、という場面も見られました。それだけ結果に対して敏感で、真剣に向き合ってこられた証でもあると思います。「継続すること」に本質があると気づいていただけたとき、それがプログラムの大きな転換点になったように感じています。