健康診断で血糖値が高いことを指摘されたら、食事療法で改善することが非常に重要です。しかしながら、具体的にどのような行動を取れば血糖値が高い状態を改善できるのでしょうか?
糖尿病は「高血糖状態」を指す病気ですが、常に高血糖の状態にあると合併症を引き起こす原因となります。
また下の図が示すような「血糖値スパイク」という食後高血糖の急激な上昇もまた糖尿病の進行に関わる原因となり、血糖値が高い人ほど血糖値スパイクを抑えるような食べ方がとても大切になります。

(J Diabetes Investig,9,75-82,2018より改変)
血糖値の上昇を抑えるための食事の工夫は次の5つです。
①食べ物の工夫:お米やめん類、イモ類といった糖質を多く含む食事を減らす
②食べる量の工夫:常に腹八分目の食事をする
③食べる時間の工夫:夜遅い食事を控え、夜遅くなる場合は夕方と帰宅後の2回に分ける
(例えば、夕方18時頃におにぎり1個、帰宅後に野菜サラダ)
④食べ方の工夫:まず野菜を最初に食べ、次にたんぱく質や脂質、最後に糖質の順に食べる
⑤食べた後の工夫:食後に散歩や室内での運動など、身体を動かしてエネルギーを消費する
これらの工夫を確実に実行すると、食後の血糖値(HbA1c)の上昇を抑えて糖尿病の進行を遅らせるだけでなく、体重の減少による肥満の改善や、血中の悪玉コレステロールであるLDLの低下、中性脂肪の低下による脂質異常症の改善につながることも明らかにされています。
ただし、食事療法だけでは十分な効果が得られず、運動療法も同時に行う必要があることも質の高い研究によって明らかにされていることも忘れないで下さいね。
スマリハPROでは専任のセラピストが運動療法はもちろん、食事療法に関しても研究に基づいたアドバイスもいたしますので、正しく効率的に健康状態を改善へと導きます。
参考文献
1)Hajime M, et al.: Twenty-four-hour variations in blood glucose level in Japanese type 2 diabetes patients based on continuous glucose monitoring. J Diabetes Investig, 9: 75-82, 2018.
2)Terranova CO, et al.: Effectiveness of lifestyle-based weight loss intervention in Type 2 diabetes. Diabetes Obes Metab, 17:371-378, 2015.
3)Chen L, et al.: Effect of lifestyle interventions in patients with type 2 diabetes: a meta-analysis. Metabolism, 64: 338-347, 2015.
4)Haw JS,et al.: Long-term sustainability of diabetes prevention approaches: a systematic review and meta-analysis of randomized clinical trials. JAMA Intern Med, 177: 1808-1817, 2017.