過食にならない方法(高血糖状態に対する食事療法の効果を最大化するための工夫4)

  • 2026年4月22日
  • 2026年4月22日
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 食生活を改善しないといけないのについつい食べ過ぎてしまう…そのような経験を誰しも一度はされたことがあるでしょう。

 

 今回はなぜ過食(食べ過ぎ)になるのかと、その対策方法を解説していきます。

 

 過食については血糖値との関係が示されています。人が満腹と感じるのは脳の中にある満腹中枢が反応するからです。食事をして血糖値が高くなることで満腹中枢が反応し満腹感を得ます。

 

 しかし糖尿病の方の場合、高血糖状態が続くことで満腹と空腹の境界が曖昧になり、満腹中枢の反応が乱れてしまい正常に反応しにくくなります。

 そうなってしまうと体が満腹感を感じるのが遅くなり、たくさん食べていても脳に騙されて食べ過ぎてしまうことがあります。さらに高血糖の方は低血糖になりやすい場合もあり、反対に空腹になりやすいため過食に至ってしまうとも考えられます。

 

 そこで過食を抑える具体的な対策をいくつかご紹介したいと思います。

 まずは「よく噛んで食べる」ことです。しっかりと噛むことで高血糖を抑える1)と同時に満腹中枢も刺激して満腹感を得ることができます。そのためには一口を小さくするのと、”ながら食べ”をしないことも大切です。

 

 ほかにも「腹八分目に抑える」ことも重要です。そもそも食べようとする量が多いから食べ過ぎてしまっているので、はじめから食べる量を少なくしてみましょう。例えば食器を小さくしたり食前にコップ一杯の水分をとったりするのがおすすめです。

 

 また「食事を分けて摂る」ことも効果的です2)初めは慣れないかもしれませんが一日3食を細かく5食に分けることが推奨されますそうすることで血糖値の上昇幅も抑えられ食べ過ぎを防げますが、あわせて1食当たりの食べる量が増えないようにすることを忘れないでください。

 

 今回は過食の対策について解説しました。

 

 頭ではわかっていても食習慣を変えるのは至難の業だと思いますが、担当のセラピストと相談しながらできる範囲で少しずつ対策をしていくことで、徐々に変化が見られると思います。

 ぜひ担当セラピストをうまく活用していただき食習慣の改善を目指してみてください。

 

引き続き高血糖改善のために運動を継続していきましょう。

 

参考文献

1) 食事療法. 日本糖尿病学会 編著.糖尿病診療ガイドライン2019.

2) Imai S, et al.Divide consumption of late-night-dinner improves glycemic excursions in 

    patients with type 2 diabetes:A randomized cross-over clinical trial. Diabetes Res Clin  

    Pract, 129: 206-212, 2017.