高血糖改善に対する運動療法を中止すると2 ~運動療法再開時の注意点~

 高血糖状態の改善を目指した運動療法を中止した後に運動療法を再開する場合、どのようなことに気をつければ良いでしょうか?

 

 糖尿病の治療中の方が運動療法を再開する場合、運動療法を中止してからあまり時間が経過していなくても、主治医にご相談頂いた方が良いでしょう。

糖尿病はサイレントキラーです。知らず知らずのうちに進行していて、場合によっては運動療法なしで経過観察することをすすめられる場合もあるからです

 

 糖尿病ガイドラインで運動療法を制限した方がよい場合は以下の通りです¹⁾。

①糖尿病の代謝コントロールが極端に悪い場合

②増殖前網膜症以上の場合

③腎不全の状態にある場合

④虚血性心疾患や心肺機能い障害がある場合

⑤骨・関節疾患がある場合

⑥急性感染症

⑦糖尿病性壊疽

⑧高度の糖尿病性自律神経障害

 

 ほとんどの高血糖状態の方が、運動療法を再開することは非常に良いことです。運動療法はHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の値が0.66%減少されるとデータがあり²⁾、もし仮に運動療法が再開できなくても糖尿病の教育(セミナー)を受けるだけでも効果がある(HbA1cの値が0.3%減少)と言われています³⁾。

 

 今現在、スマリハPROを実施中の方は高血糖改善セミナーを受け、運動療法をスタートしている方がほとんどかと思います。効果はすぐに現れにくいですが、運動療法を継続していただくことで必ず良い結果が出ます。

 

 何かしらの理由でやむを得ずスマリハPROを離れることがあれば、上記にもあるように一度診察をして主治医にスマリハPROの再開許可を得てからまた戻ってきてください。

 

 皆さんの健康を心より願っております。引き続きスマリハPROをよろしくお願いいたします。

 引き続き高血糖改善のために運動を継続していきましょう。

 

参考文献

1)日本糖尿病学会 編著 : 糖尿病治療ガイド2022-2023.文光堂.

2)Boulé NG, et al. Effects of exercise on glycemic control and body mass in type 2 diabetes 

  mellitus:a meta-analysis of controlled clinical trials. JAMA, 286: 1218-1227, 2001.

3)Weaver RG,et al. Association between participation in a brief diabetes education programme  

  and glycaemic control in adults with newly diagnosed diabetes. Diabet Med, 31:1610-1614, 2014.